📝 編集長コメント

今日のニュースはメディアの仕様変更や測定に関する話が多いですが、「マーケティングにおける"測り方"をプラットフォーム任せではいられない」という現実です。

Googleは計画ツールから認知指標を外し、コンバージョン中心の規律を広告主に要求。YouTubeはCTVで30秒スキップ不可広告を展開し、加えて90秒のスキップ不可もテストしていると言われます。メディアとして"プレミアム枠"として明示的に位置づけ直しています。一方でChatGPT広告は、AppsFlyerのBrian Quinnが指摘するように、独立計測との統合なしには"耐久的なチャネル"になれず、まだ途上にあります。

プラットフォームは測定軸を動かし、測定基盤や耐久性が未知数な新チャネルも登場してくる—— この同時進行の中で、マーケターに求められているのは「借り物の指標で報告する」力ではなく、「何を測るかを自分で定義する」力になりそうですね。当たり前のKPIになっていないか、一度自問自答してみるのも良いかもしれません。

Search Engine Land

Google広告、パフォーマンスプランナーからディスプレイと動画のプランニング機能を廃止

📌 要約

3月9日以降、ディスプレイ・動画の計画はPerformance Plannerから消えた

GoogleはPerformance Plannerのスコープを絞り込み、インプレッション重視の計画からコンバージョン重視の戦略へのシフトを示した。Display広告・Video広告の計画機能が削除され、動画向けの代替はReach Plannerが担うが、従来のDisplay計画に対する1対1の代替にはならない。
Display計画には今後、過去実績・オーディエンス前提・クリエイティブ戦略・期待CPMなどを組み合わせた、より手動で厳密な計画設計が求められる。この変更は認知キャンペーンの重要性低下を意味するのではなく、Googleが計画ツールの役割を目的別に明確に分離し始めたことを示している。
ブランド投資を「なんとなく予算化」して正当化できた時代は終わり、上位ファネルの成果をより明示的に定義・測定する規律が広告主に求められると言える。

Search Engine Land

YouTubeのテレビ向け90秒スキップ不可広告が確認される

📌 要約

「30秒確定、90秒は否定」——しかしユーザー体験は悲鳴を上げている

GoogleはCTV(コネクテッドTV)向けの無料YouTubeアプリで、30秒スキップ不可広告のグローバル展開を正式確認した(3月)。Roku・Fire TV・Apple TV・スマートTVに広く適用されており、従来の15秒制限を大幅に超える変更だ。話題の「90秒スキップ不可」については、YouTubeは「そのようなフォーマットはテストしていない」と否定しているが、ユーザーからの報告は相次いでいる。GoogleのAIが6秒バンパー・15秒標準・30秒CTV専用の3フォーマットを動的に組み合わせる仕組みのため、複数の広告が連続して流れれば実質90秒超の体験が生じうる。広告主視点では「プレミアムTVスクリーン枠」としてのYouTubeへのブランド投資機会が拡大しているが、視聴者の反感が蓄積するリスクとのバランスを見極める必要がある。

Marketing Dive

ChatGPTの広告はパフォーマンスメディアミックスの重要な一部となるか?

📌 要約

AppsFlyer Brian Quinn:「短期的な話題性より、測定できるかどうかが本質的な問い」

AppsFlyer社長Brian Quinnは、ChatGPT広告が大規模LLM広告収益化の始まりであり、短期的には機能するだろうと述べる。ユーザー規模・インテントシグナルの豊富さ・テスト意義の観点から戦略的根拠は明確だ。
しかし本質的な問いは、広告主の既存のパフォーマンスメディアミックスの耐久的な一部となれるかどうかだ。
成熟したチャネルへの進化に必要なのは、独立した計測プロバイダーとの統合——Meta・TikTok・Googleが「ウォールドガーデン(自社内で配信・データ・計測を完結させるプラットフォーム)」でありながらもそれを実現してきた理由は、開放性への志向ではなくチャンネル成熟のための必然だった。
日本のマーケターはChatGPT広告への予算配分を検討する前に、「この枠でコンバージョンを追跡できるか?」という測定可能性の問いを優先すべき段階にある。

Lenny's Newsletter

カスタムSlack受信箱を作りました。思ったより簡単でした。| Yash Tekriwal (Clay)

📌 要約

Slackの通知150件を30件に削減する自作受信箱

Clay社の教育責任者Yash Tekriwalは、1日150件超のSlack通知を「要対応/要確認/FYI」の3バケットに自動仕分けする独自ダッシュボードをPerplexity ComputerとOpenClawで構築。実行可能タスクは約30件に絞り込まれ、残りはKanban形式で可視化される。
彼の設計思想で興味深いのは、AIの使い分け——API連携や構造化データなど「決定論的タスク」はコードで処理し、カテゴライズや要約など「主観的タスク」のみLLMに委ねる点だ。Claude CodeやCodexではなくPerplexity Computerを選んだ理由は、認証・デプロイ・UIプロトタイピングの一体化。
さらに彼は「アンチTo-Doリスト」という逆転発想を提唱する——毎日1時間を"二度とやりたくない作業"の自動化に投資せよ、というものだ。SaaS終焉論とは逆に、個人・チーム単位の"マイクロソフトウェア"が爆発的に増える未来を示唆している。

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